おはようございます。
皆さん、宝石の原石を見たことはありますか?
原石とは宝石店でジュエリーになる前の何もカットされていない石のことです。
私は職業柄宝石の原石をたくさん手に取る機会があります。
宝石が地下深くから採掘され際、様々な工程によって研磨されジュエリーへと変貌するのです。
わたしは実際ほんの少しですが海外で原石を研磨したことがあります。
ダイヤモンドを研磨したことはありませんが、たしかクオーツ(だったような気がします)を過去に海外で研磨させてもらいました。ほんの少し
一言でいうと「経験、知識、技術、センスがいる」
決して簡単ではありませんでした。
専用のマシーンを使い研磨していくのですが、非常に硬く、きれいに研磨することなど
到底私にはできませんでした。
10分ほど研磨させて頂きましたが、ギブアップ・・・・・
難しすぎる・・・・・(泣)
せっかくの宝石を私がめちゃくちゃにしてしまうと思い、プロの方に代わってもらい
その工程を見せてもらいました。
彼らの真剣に研磨していくその姿 崇拝しました。
もともと不器用な私ですので、手先が器用だったとしてもこの技術を習得するのは簡単ではないんだなと思いました。
世の中にはいろんな技術を持たれている方は大勢いますが、物を生み出すのはやはり人間の知恵と技術、長い月日をかけた経験、あとは職人の想いも込められていると思います。
今は工場での大量生産が可能な時代ですが、一つ一つ丁寧にカットされ、研磨されていく
宝石達をみた際、なぜ宝石に魅了を感じたのかわかりました。
彼らは自分の仕事に誇りを持ち、全ての宝石に愛情があるといってました。
その言葉には重みがあり、心に何かずっしりと来るものを感じました。
その経験があるからこそ、もっと世の中にあるすべての物に愛情を持てるようになろうと思いましたね。(もっと物を大切にしなきゃ(反省)・・・)
皆さんが宝石店で見るジュエリーは職人さんたちの想いが詰まったたった一つの輝きです。今お持ちのジュエリーももちろんそうです。
世界中で販売されている宝石が今後も広く長く受け継がれていくようにと願います。
ちょっと深い話になってしまいましたが、先日この経験を思い出しブログに書いてみよう
と思いました。忘れてはいけないのですが、やはり年月と共に記憶や思いが薄らいでしまわないように。